台風が大きいほど、台風の勢力が強くなると思いますか?

【誤解②】「台風の大きさ」=「台風の勢力」ではない?

台風の指標の中には「大きさ」と「強さ」があります。アンケートで「台風が大きいほど、台風の勢力が強くなると思いますか (単一回答)」と質問をしたところ、半数以上の方が「そう思う」と回答しました。

気象庁は、台風の「大きさ」を「強風域 (平均風速が15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)」で、台風の「強さ」を「最大風速」でそれぞれ区分しています。台風が大きいほど強風域の範囲は広くなるため、被害は広範囲に及びやすくなります。ですから、大きい台風が日本に接近しているときは、今いる場所が台風の中心から離れていたとしても、注意・警戒が必要になります。

甚大な被害をもたらした比較的小さな台風 2019年台風15号

ただ、台風大きいほど、台風の勢力が強くなるというわけでもありません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f3f96661c6154611eb08e9c663196cb9ab67c4fd

「台風が大きいほど、台風の勢力が強くなると思いますか?」という設問にモヤモヤしてしまった。

まず「台風の勢力」の定義が欲しい。何をもって「勢力」といっているのか?
ググってみたところ、大手ですら異なっていた。

気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、下表のように風速(10分間平均)をもとに台風の「大きさ」と「強さ」 を表現します。

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html

台風の強さは勢力とも呼ばれ、弱い方から順に「階級なし」「強い」「非常に強い」「猛烈な」の4段階に分けられます。

https://weathernews.jp/s/topics/202109/260095/

つまり気象庁(前者)は「勢力≒大きさ×強さ」と言っているのに対して、ウェザーニュース(後者)は「勢力=強さ」だと言っている。つまり、この時点で「台風の勢力」には一般的な定義はないと言えるだろう。
気象庁の予報用語のサイトでも調べてみたが「台風の大きさ」「台風の強さ」の説明はあるが「台風の勢力」という語は記載されていなかった。

ここからは仮に「勢力=強さ」であるとして考察をすすめる。

「台風が大きいほど、台風の勢力が強くなる(=強さが上)と思いますか?」という問にはどう答えるのが正しいのだろうか?
これは想像なのだが、大きさと強さにはある程度の相関があるのではないだろうか? 例えるなら「身長が高いほど体重が重いと思いますか?」のような感じ。
ほぼ正の相関がある(身長が高い人は体重も高い)とは思うが、もちろん例外がある。となると「身長が高いほど体重が重いと思いますか?」に対する正しい答えは「そうだとは言い切れない」くらいか。(アンケートの選択肢として「そうだとは言い切れない」というのはあまりないか。実際にありそうなのは「どちらでもない」「わからない」くらいか)

ただ、こういうのも例外がどのくらいなのかで変わってくるかもしれない。99.999%がYESであれば「YES」と答えるのも正しいような気がする。
例えば「すべてのカラスは黒いと思いますか?」と聞かれたときに「アルビノのカラスは白いから答えはNO、黒いとは思わない」と答えるのが本当に正しいのだろうか? どういうシチュエーションで、誰が聞いて、誰が答えるのか、で正しい答えが変わるような気もする。

従って、「台風が大きいほど、台風の勢力が強くなると思いますか?」に対する正しい答えは「YES」でも「No」でもなくて「どちらでもない」「わからない」なのかもしれない。
「思いますか?」という主観的でYes/Noの二択の質問に対する正しい答えが「どちらでもない」「わからない」?
モヤモヤする。

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